口コミから徐々に広まり、格安SIMの中でも今何かと話題の「日本通信SIM」。圧倒的なコストパフォーマンスを誇り人気が急上昇しているので変更を検討している方も多いのではないのでしょうか?しかし格安SIMのブランドにおいてはその会社ごとに特徴があり、切り替える前にメリット・デメリットを知りたいという方も多いはず…。
そこで当記事では大手キャリアや格安SIMブランドの販売を経験した筆者が、半年以上日本通信SIMを利用して感じたメリットや気をつけたい点をまとめました。これから切り替えを検討している方の参考になれば幸いです。
- 日本通信SIMは圧倒的コストパフォーマンスでオススメであること
- 日本通信SIMの特徴・メリット
- 契約前の気をつけるべき点
日本通信SIMってどんなブランド?
日本通信は1996年の創業時からMVNOという新たな産業を生み出し、「日本通信SIM」のブランドは2020年6月より提供が始まりました。
その後徐々に知名度を上げ、YouTuberやSNSの影響によりさらに世間に認知されて今現在では低価格で高品質な通信サービスを提供する企業として知られています。
回線はドコモの回線を利用しているため、安定した通信が可能です。また追加料金なしで5G通信を利用できます。
北海道:スマホファクトリー札幌四丁目店 ・スマホファクトリー旭川2 7ビル店 ・Next Carrier(ネクストキャリア)
福島県:バンダレコード 福島西道路店
千葉県:スマホファクトリー ドン キホーテ柏駅前店・スマホファクトリー千葉中央店
長野県:スマホファクトリーライオン堂店・スマホファクトリー 長野駅前店
日本通信SIMの料金
日本通信SIMは3つのプランから選択することが可能です。
基本プラン以外のデータの追加料金は220円/1GB、基本の通話料金は11円/30秒なので格安SIMの中でもかなり安いです。
合理的シンプル290プラン | 合理的みんなのプラン | 合理的50Gプラン | |
基本料金 | 290円 | 1390円 | 2178円 |
データ量 | 1G | 20G | 50G |
通話オプション | なし (390円で通話5分かけ放題または月70分までのオプションを追加可能) | 通話5分かけ放題 または 月70分まで | 通話5分かけ放題 または 月70分まで |
日本通信SIMは初期手数料が不要になるスターターパックを販売しています。Amazonや楽天市場などのECサイトで3,000円前後で購入できるので新規事務手数料が少しお安くなるほか、ポイントが溜まっている方はポイントを利用して購入できる点も嬉しいですね。
日本通信SIMを利用して感じたメリット5選
とにかく安くてシンプルなプラン
自身が使うデータ量をもとにプランを3つから選んで電話のオプションを考えるだけ、というシンプルでわかりやすい料金設定です。料金も格安SIMブランドの中でも最安を競うくらいの価格設定で、複雑な家族割やネット回線とのキャンペーンの併用や余計なオプション設定がありません。筆者は考えて決定することが少ないほうが好きなので、この点は大きなメリットに感じました。
乗り換え手続きがスムーズ
eSIMにも対応しており、日本通信SIMアプリから申し込みすることで切替時のストレスもなく早ければ15分程で終わります。今まで店舗や家電量販店のカウンターで契約していた方からするとびっくりするくらいの早さですね。
日本通信SIMはMNPワンストップ制度に対応しています。他社から日本通信SIMへの乗り換え時に、乗り換え前のキャリアへのMNP予約番号発行申請が不要です。
契約データ量に達しても勝手に料金が加算されない
「基準データ通信量」をアプリから設定することが可能です。初期値は契約しているデータ量を超えないようになっているため、そもそも設定しなくてもいい方が多いです。ただし規定データ量に達しそうになっていて、「低速になるのが困るので◯Gまでは使えるようにしておきたい」という方は設定を変更しても良いかもしれません。その際の設定はまた変更しないと翌月からもそのままなので、必要に応じて設定を戻すのを忘れないようにしましょう。
もしデータ量に達した場合の回線速度は公式には速度が公表されていません。(128kbpsや300kbps等の説あり)
筆者は速度制限にかかったことがあります。軽いメッセージ(LINE)やネット閲覧(Safari)はなんとか時間はかかるものの可能でしたが、ほとんどのアプリや動画再生はできませんでした。時間帯によってまた変わるかもしれませんが、かなり日常使用するには厳しい印象です。
広告メールや余計な宣伝が一切ない
最近ではテレビCMを放映するなど少し話題に上がりましたが、元々は広告費をかけないことでも有名な日本通信SIM。
過去に大手キャリアやそのサブブランド、ほかのMVMOに関しても契約してからの宣伝メールの多さに驚いたことがありました。(家族の紹介キャンペーンや自宅のネット回線、はたまた保険まで…。)もちろんメールの受信拒否の設定をすればいいのですが、その設定が不要だったのが日本通信SIMです。最低限の設定などのメール以外、本当に何も来ません。情報の取捨選択が不要なので、脳のリソースを空けて他のことを考えることに使えるという意味では筆者にとってはとても魅力的です。
通話オプション390円(月70分無料)が便利
筆者はシンプル290プラン+通話オプションで契約しています。390円で1540円分の通話料なので今のところ超えたことがありません。一回の通話5分以内のかけ放題も選択可能ですが、どうしても5分だと超えてしまう時もあるため月70分無料を選択して利用しています。選択の幅も広がる、ありがたいオプションです。
日本通信SIMの気をつけておきたい点
通信速度が遅くなる時間帯がある
筆者が一番困ったのはお昼12時前にアプリを開こうとして読み込みできなかったことです。速度計測すると、一瞬ではありますが1Mbpsほど…多くのネット情報では10Mbpsは速度が出ると書いてあったので、ネットワーク障害かな?と感じたくらいでした。(ちなみに10月下旬の日曜日、近畿地方の主要道路沿いです)
幸い他社の回線をもう一つ契約しているので切り替えれば問題はなかったのですが、一部で「日本通信SIMは遅い」と言われているのを実際に感じた瞬間でした。もちろんタイミングや曜日、場所等の様々な要因があるのでなんとも言えませんが、少しでも遅くなるのが気になる方は契約する前に慎重に判断するのが良いと思います。
データ繰り越しができない
日本通信SIMはデータの繰越に対応していません。あらかじめデータ量をよく使うことが予想される場合は上位プランへの変更を検討しましょう。
日割り請求はなく、請求サイクルは開通日~翌月開通日の前日
これは筆者は見落としていた点なのですが、日本通信SIMには初月日割りの請求がありません。開通日〜翌月開通日の前日、というサイクルです。切り替え前の会社の締め日も考慮して開通日を決めましょう。
例えば、前の会社が月末締めだった場合に月の上旬や中頃に解約(MNP)をしてもその月分全額の請求が来ることがほとんどです。もったいないと感じる場合は、切り替え前の会社の締め日の少し前付近で切り替えることをおすすめします。ただし今後のコストダウンの機会損失になっては元も子もありませんので、悩む場合や忘れてしまいそうなときは気にせず切り替えてしまいましょう。
端末購入はできない
日本通信SIMには端末の販売がありません。もしも回線と同時に機種変更も希望なら、先に機種の購入を済ませておきましょう。
契約にはクレジットカードが必要
日本通信SIMの支払い方法はクレジットカードのみです。また家族名義のクレジットカードは使用不可です。契約者本人の名義のクレジットカードのみ使用可能なので注意しましょう。
まとめ
今回は日本通信SIMのメリットと気をつけていきたい点についてまとめました。
- とにかく安くてシンプルなプラン
- 乗り換え手続きがスムーズ
- 契約データ量に達しても勝手に料金が加算されない
- 広告メールや余計な宣伝が一切ない
- 通話オプション390円(月70分無料)が便利
- 通信速度が遅くなる時間帯がある
- データ繰り越しができない
- 日割り請求はなく、請求サイクルは開通日~翌月開通日の前日
- 端末購入はできない
- 契約にはクレジットカードが必要
日本通信SIMがおすすめなのはこんな方!
- とにかくお得に安く済ませたい方
- セット割などの組み合わせ不要でシンプルなプランがいい方
- サブ回線を検討している方
- お昼や夕方などの一部時間帯で通信が遅くなっても特に気にしない(問題ない)方
日本通信SIMはその評判通り本当にコストパフォーマンスに優れており、筆者としても満足度はかなり高く利用し続けています。切り替え手続きもとても簡単なので、迷っている方は一度切り替えて使ってみることをおすすめします。
当記事が日本通信SIMに切り替えるか迷われている方お役に立つことができれば幸いです。